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2009.05.12
371号 小沢民主党代表の辞任表明
小沢民主党代表は、5月11日午後5時から党本部で記者会見をし、「衆院選の必勝と政権交代実現に向け、挙党一致の体制をより強固にするため、あえてこの身をなげうち、党代表を辞任することを決意した」と表明しました。鳩山幹事長も辞任する意向です。
小沢氏には、西松建設違法献金事件で公設第一秘書が逮捕・起訴されたことから、党内外で執拗な辞任論が出ていましたし、各種世論調査でも小沢氏は説明不足、続投には納得できないが6~7割に達し、それが沈静化しないばかりか小沢氏個人を超えて民主党の大きなダメージになったことが辞任の背景にあります。
後継代表選の時期については、小沢氏は補正予算案の衆院通過後との考えを示しましたが、鳩山氏は、今週中にも実施すると述べ、その方向で進むと思われます。後継候補には、岡田副代表や鳩山氏などの名が浮上しています。
11日の記者会見で、小沢氏は辞任の理由に衆院選必勝と政権交代を挙げ、政治献金の問題でやましいことはないとし、事件に対する責任を認めませんでした。世論との著しい乖離を指摘されてもやむを得ないでしょう。また、この間、民主党内の議論は陰にこもって歯切れが悪く、判りにくかったことは確かです。
政府与党は、小沢氏辞任の衝撃を受けて、民主党の代表選の行方や体制の再編に強い警戒感を持っている筈です。小沢氏の西松建設問題によって、この数ヶ月優位に立っていた情勢が再逆転する可能性が出て来たからです。衆院解散の時期は先送り論もありますが、ますます混沌として来ました。
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