メールマガジン
2009.05.07
370号 内閣支持率の回復と8月選挙
麻生総理の元気と自信が回復して来ています。TVなどで見る言動にもゆとりが出て来ましたし、プラハでの記者懇で、「衆院選と都議選とどちらを優先するかと言えば衆院選だ」と述べ、解散時期はフリーハンドで自身の判断によることを重ねて強調したことなどがそうです。なるほど、最近の調査によると内閣支持率も20%台に回復し、高いものでは30%に達していますし、小沢民主党代表とどちらが総理にふさわしいかの調査でも、再逆転して上位に立ち、このところ次第に水を明けて来ました。
その原因の1つが小沢代表の西松建設献金問題による敵失にあることは明らかですが、他には、北朝鮮の弾道ミサイル発射への適切な対応、真水15.4兆円の景気・雇用対策を内容とする大型補正予算案の編成(本7日から衆院予算委で審議が始まりました)、若干のバタバタはあったもののスピード感のある新型インフルエンザ対策などについて、自公政権の安定感を国民に改めて認識させたからだと思われますし、株価の上昇も良い材料です。しかし、「好事魔多し」という言葉もあります。こういうときこそ注意が肝要で、総理には今後とも政策展開は積極果敢に行い、自らの言動には慎重細心であることを望みます。
さて、与野党で衆院選の8月実施の可能性が取りざたされています。サミットを始め色んな条件を勘案すると、8月選挙に収斂するという見方ですが、これまで8月選挙は、明治31年と明治35年の2回だけで、戦後は1度もありません。ただし、平成17年の郵政選挙は、8月8日解散、9月11日投開票だったことはご承知のとおりで、まさに、麻生総理の決断や如何です。
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