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2009.02.28
350号 森林資源の活用について
日本を「神の国」と言って大問題となったことがありますが、面積の7割を森林が占める日本を、私は「森の国」「木の国」と思っています。ところが、日本はこの森林や森林資源を有効に活用して来ませんでした。日本の林業は木材の育成、収穫において、欧米の林業先進国に比べ生産性が低く、したがって割高で、国内の木材供給は輸入材が大半となり、木材自給率は20%程度でした。生産性の低いのは、①もともと、地形上の制約があるうえに山林所有者が分散して、作業を集約化できないこと、②スギやヒノキの人工林が多く、それらの含水率が高いので、乾燥に時間や手間がかかることが原因です。
しかし、①については、森林組合や民間企業が山林所有者から林業経営を受託する仕組みができ、また、公的な支援で林道の整備や高性能林業機械の導入が進んだこと、②についても、ボイラーを用いる技術が格段に進歩して来たことにより、生産性が大幅に向上しただけでなく、海外から安定して木材を調達することが、関税引き上げを含む価格の上昇、各種の量的規制などで難しくなって来ました。ということは、国産材価格の割高感が是正されて、国産材活用のチャンスが拡がって来たわけです。さらに、京都議定書の締結で温室効果ガスの排出削減義務を大きく課された日本は、森林の炭素吸収能力を一段と向上させる必要があり、間伐等で森林管理を徹底させることが重要になっています。それが国産材のさらなる供給源を増大させ、日本は、一層、「森の国」に近付くことになるでしょう。
2016.07.09
2016.06.29
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2016.06.21