メールマガジン
2009.01.30
342号 コンパクトシティ構想について
最近、わが国の一部の地方中核都市でコンパクトシティ構想が実行され始め、注目を集めています。先だって、1月半ばに開かれた岡山市の深柢学区連合町内会の新年会で、このことを話し、何人かの出席者から同感の意見が表されました。わが国の「まち」づくりは、人々の居住が都心部から郊外に無秩序に拡がる「スプロール現象」と、それから来る各種施設の郊外立地の拡大と都心部のシャッター通り化で推移して来ました。これへの反省が「コンパクトシティ」構想で、逆に人々の居住を再度都心部へ集中させ、「まち」での生活における高度・高効率・高アクセスを実現しようというものです。都市への集中は、介護ビジネスなどの労働集約的なサービス産業の生産性を押し上げるとともに、行政範囲のコンパクト化は財政負担の軽減をもたらします。都心部に人が集まれば、自動車の使用頻度が減り、省エネ・環境問題にもよい影響が出ますし、無秩序、無計画な「まち」機能の郊外拡大を止めれば、それへの転用を目的とした農地保有が減少し、近郊農業の大規模化や高度化が見込まれます。
最も重要な点は、人口減少や高齢化は、コンパクトシティ化を促進する働きがあることで、高齢化は、自動車を前提とする郊外生活から、公共交通が整備され、徒歩圏でショッピングやレジャーが楽しめ、病院、図書館などにも行けるという、歩いて暮らせる「まち」へのニーズを拡大することです。コンパクトシティは、私はまちづくりの正しい方向だと考えます。
平成21年1月30日
2016.07.09
2016.06.29
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2016.06.25
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2016.06.21