メールマガジン
2008.09.26
308号 小泉元首相の引退
小泉元首相が、9月25日に、次期衆院選不出馬・政界引退の意向を固めたことが、一斉に報ぜられました。26日早朝、私がレギュラー出演するラジオ番組でも、小泉さんの意図などが盛んに論議されました。
小泉さんは良くも悪くも型破りの首相で、在任期間5年半は、戦後で3番目の長期政権、「改革なくして成長なし」をスローガンに、いわゆる小泉構造改革を強力に押し進め、国民の喝采を浴び、「小泉劇場」と称されました。その功罪については様々な評価がありますが、それまでの政治スタイルを大きく変え、わが国の経済社会に変革を強い、自民党の危機も併せて救ったのは間違いなく、功罪はなお時間をかけて検証する必要があると考えます。私も総務大臣として、森内閣での5か月に続き、小泉内閣で2年5か月、小泉さんにお仕えしましたが、日本郵政公社設立と郵便事業への民間参入の法案を与党の了承を得ずに国会へ提出、野党よりも与党に神経を使いつつ、審議をし成立させたこと、平成の大合併や3位1体改革を異論のあるなかで推進したことなど、いま懐かしく思い出しています。
小泉さんは、以前から現役でいるのは65歳がメド、オヤジがなくなったのが65歳だからそれまでがんばると言われていたようですが、現在は66歳、議員歴も38年と長いからかも知れませんが、現在の超高齢化社会では66歳はいかにも若く、また、心身とも元気いっぱいで、ここでの引退はまことに「もったいない」限りです。
平成20年9月26日
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