メールマガジン
2008.09.09
303号 福田退陣と新しいメッセージ
わずか1年で退陣する福田政権について、厳しい見方、評価が相次いでいます。私自身も、8月1日につくった「自前」の内閣で解散・総選挙に臨むと思っていましたので驚きましたが、よく考えてみれば、洞爺湖サミットでの懸命な努力、満を持しての党・内閣人事も政権浮揚のキッカケとならず、与党とのギクシャクもあり、やめ時を探っての退陣となったのでしょう。私は、TV、ラジオ等で、福田総理は小沢代表の持ちかけて来た「大連立」にこだわり、それに振回されたのが最大の原因ではないかと言って来ました。福田総理は、小沢代表は大連立まで考えているのだから十分に話ができる、妥協や合意も可能だという想いがずっとあって、内閣改造もせず、低姿勢・対話路線に固執し、政府・与党として毅然とした対応をとりませんでした。そのツケがご承知のとおりとなったわけです。
いずれにせよ、突然の総理辞任が2代続いたことで、自民党の政権担当能力に大きな疑問符がついています。自民党が生まれ変わらなければ、新総裁が強力なリーダーシップで国民に響く新政策を打ち出さなければ、自民党の未来はありません。自民党が変わりうることを国民に知ってもらう絶好のチャンスがこの自民党総裁選です。そして、民主党の「一回でも政権交代を」という判り易いアピールに対抗するには、説得力あるメッセージが必要です。それが「改革続行」なのか、「まず、景気回復」なのか、「温かさと絆の再生」なのか、しっかりと検討して欲しいものです。
平成20年9月9日
2016.07.09
2016.06.29
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