メールマガジン
2008.05.17
270号 1~3月、成長率3.3%
政府が5月16日に発表した1~3月期の国内総生産(GDP)速報では、輸出と個人消費が貢献し、住宅投資も増加、実質GDP(季節調整値)の成長率は、前期(平成19年10~12月)に比べて0.8%、年間に換算して3.3%と前期の2.6%を上回り、3四半期連続でプラス成長となりました。平成19年度の実質経済成長率は、これで1.5%となり、政府の経済見通し(実績見込みで1.3%)を越えましたが、名目成長率は0.6%で、政府見通しの0.8%には到りませんでした。名目成長率が実質成長率を下回る「名実逆転」は10年連続です。前期と同様、今期も市場の予想を上回る成長率です、しかし、これについてもマスメディアや経済評論家はケチをつけ、先行きについて悲観主義や弱気論を繰返しています。 確かに、これまで成長を支えて来た輸出は、米国経済の減速と円高で悪影響が懸念され、個人消費はガソリンや食品の値上げによる生活防衛で節約志向、設備投資は足元の景況感の悪化でブレーキがかかるなど、先行き不透明で失速する可能性もなしとはしませんが、それでも私は、政府の施策に関わらず、今日までいくつもの難関を乗越えて来たわが国経済の底力を信じ、楽観しています。
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