片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2008.05.09

268号 胡錦涛国家主席の来日

 中国の胡錦涛国家主席が来日して、今日で4日目、新聞、TVは連日にぎやかに報道しています。日中首脳会議や共同記者会見など主要日程をこなし、後は横浜から関西方面に足を伸ばし、明日帰国する予定です。江沢民国家主席以来主席の来日は10年ぶりですが、日中首脳ともに現状がきびしい立場だけに、友好ムードを盛上げ成果を演出する必要があり、前回のように歴史的認識に強くこだわらず、早大におけるピンポン・ラリーなどパフォーマンスも考え、その点は一応成功したと言えるでしょう。

 当面の北京オリンピックと洞爺湖サミットへの相互の支持・協力や東シナ海のガス田開発問題の早期解決については進展がみられる一方、わが国の国連安保理への常任理事国入り、中国産冷凍ギョーザ中毒事件、チベット問題等については表現に工夫して触れているものの、具体的な前進はなく、中国の国益に反することは少しも妥協しないというしたたかな姿勢です。  「戦略的互恵関係の包括的推進」のためには、相手の痛いところを含めて、言いたいことを率直に言い合う、場合によっては何度でもという関係の構築が必要で、その意味で今回のわが方の外交姿勢には、いささかの物足りなさを感じる次第です。

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