メールマガジン
2008.03.25
255号 参議院のあり方について
年度末が近づき、日銀総裁人事、年金記録処理、医療改革、イージス艦衝突など問題山積の政局に、ガソリン税等の暫定税率維持にかかる税制関連法案の扱いという難問が加わり、与野党の攻防も一段と激化、国会は急速に緊迫化して来ました。「瓢箪から駒」の噂も現実味を増しています。
参議院では、遅れつつも来年度予算案の審議はどうにかされているものの、予算関連の税制関連法案は、衆議院から送付されて昨日まで(25日間)、審議入りができないという異常な状態が続き、現時点ではこの成立はまず難しく、暫定税率はなくなり、4月から官民ともに大混乱が予想されます。
私は、長い間、参議院に籍を置き、また、自民党の国対委員長を2年4ヶ月、幹事長を3年経験した者として、現状はまことに残念です。昨年の参議院選挙の結果、与党は過半数を大きく割り込んだうえ、自民党は第二党となり、参議院運営の主導権は完全に野党が握り、馴れないこともあってややノンルール風になっていますが、私は第一党の民主党にもう少し度量とゆとりが欲しいし、与党にもなお努力の余地があると考えます。
「良識の府」、「再考の府」であるべき参議院が、「政局の府」、「政争の府」になることは与野党とも避けなければならない基本でしょう。
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