片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2008.01.19

236号 通常国会始まる

 1月15日、臨時国会が閉幕、息つく暇もなく1月17日に自民党大会が開かれ、1月18日、通常国会が開会、福田総理の施政方針演説など、政府4演説が行われました。自民党大会は、前年、前々年と異なり派手なパフォーマンスもなく、総理の持味のごとく、地味なものでした。総理は自民党総裁として、現在が「立党以来最大の危機」であることを指摘し、「国民の立場」「国民本位」「国民の期待」「国民政治」など、わずか10分間の演説で「国民」を36回も繰返し、最後に、どうぞご支援をと深々と頭を下げたところに総理の苦衷がよく現われています。

 18日の施政方針演説は、「今年は生活者や消費者が主役となる社会へのスタートの年」と位置づけ、消費者行政の一元化を進めるため、強い権限を持つ新組織の発足を盛込むなどそれなりによく考えられたもので、「国民本位の行財政への転換」を始め5つの柱を提示しながら、淡々と読み上げられましたが、こちらも30分強の間に「国民」という言葉が48回の連発でした。

 そして、「井戸を掘るなら水が湧くまで掘れ」という明治時代の農村指導者石川理紀之助の言をひき、「どんな困難があろうともあきらめずに全力で結果を出す努力をする」と演説を締めくくりました。総理の想いはよく判りますが、これが衆参ねじれ国会の打開につながるかどうかは予断を許しません。国民が求めるものは、明確なビジョンと実行力であり、これからの福田政権が福田カラーを出しながらそれにどう応えるのか、政府4演説の具体化と実現をどう図って行くのかが、まさに勝負でしょう。

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